| このテキスト『上級日本語教材:現代日本社会 11 』は、ワシントン大学で日本関連の科目を担当している教授や研究者を対象としたものです。日本人の多くは、イメージとして漫然と「外国人には、日本の文化や社会 は分からないだろう」と思いがちですが、決してそんなことはありません。
私が接してきたアメリカ人の教授や研究者は、日本からやってくる若い日本人留学生など足元にも及ばないほど日本の文化や社会に関する知識を持っています。ですから日本文化に対する関心も深いのですが、これまでの傾向は歌舞伎や能や狂言に象徴される日本の伝統的文化が中心でした。
ところが若い研究者は、日本の伝統的文化よりも現代的文明により関心があります。それはソニー、トヨタ、ホンダに代表されるような高品質なブランド・イメージが、大いに貢献しているようです。
このような洗練された製品、しかも時代の最先端をいく現代文明の商品を作り出す現代日本社会にこそ関心があるのです。
今回もこのような視点から、次の6つの章からテキストを構成しました。政治・経済・社会・文化など社会・人文科学の分野から、編者がこれこそ現代日本社会を解明するのに優れていると思える作品から選びました。 |