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書名:

次男夫婦への結婚祝福詩:シアトルライフ 5

著者: 若林 茂
 
 
慶とクリスティの仲睦まじい結婚生活を祝す
 
は じ め に
 

慶とクリスティの和装での婚約記念写真
 
  日本人男子の人生の楽しみは、昔から言われてきたのが<飲む、打つ、買う>という言葉です。<飲む>とは、いわゆるお酒です。日本で暮らした当時は、週4回慶応大学・三田キャンパスに通い、ほぼ連日先輩や後輩や教え子達とお酒を飲んでいました。
  それが38歳の時シアトルにあるワシントン大学に交換留学し、それからアメリカで暮らすようになって以来、生活時間帯が一変しました。アメリカの大学社会では、同僚や教え子とも夜も酒場に繰り出すという文化がほとんどないのです。
  近年は週末の夕食時に、次男夫婦の慶とクリスティと一緒に缶ビール一本を分け合う程度でした。ただし、日本に帰国する時は妻や友人との酒席が多くなり、どうしても飲みすぎの傾向が否めません。
  <打つ>というのは、「ばくちを打つ」からきているのでしょうが、私には馴染のない世界でした。また、 < 買う > というのは、昔の「女郎を買う」に由来しているのでしょうが、こちらも私には縁のない世界でした。
  <飲む、打つ、買う>というのは、私の場合さして人生の楽しみにはなりませんでした。シアトル郊外での日常生活が、<読む、書く、考える、教える>というものでしたので、むしろ、私には<子供を育てる>というのが、大きな人生の楽しみでもありました。
  長男の潤、次男の慶、娘の舞という2学年違いの二男一女を育ててきましたが、楽しかった想い出ばかりです。
 

慶とクリスティの洋装での結婚式
 
  それぞれ小学校5年、3年、 1 年の時に日本からアメリカに移り、それ以来彼らはすっかりアメリカ的な生活スタイルに馴染んでしまいました。現在では学校を卒業し、就職し、結婚し、それぞれ経済的にも精神的にも社会的にも、すっかり自立しました。
  特に次男慶は、レドモンドの我が家に同居していた期間が長く、しかもガールフレンドだったクリスティも一緒に住んでいましたから、私には彼らと暮らした楽しい想い出がいっぱいあります。
  口が重い慶が、「よくぞこんな素敵なガールフレンドを見つけたものだ!」と当初は感嘆したものでした。クリスティは外見がチャーミングであるだけでなく、性格が本当に優しいので大層私も気に入っています。
  料理好きな私が当初は、彼女に日本料理も教えたのです。今ではすっかりマスターして、稲荷寿司やコロッケなどは、私よりも手早く、しかも上手に作るようになりました。要するに彼女は、美味しいものを食べる楽しみと共に、作る楽しみをも感得したのです。
  次男の慶は、若林ファミリーの中では、一番真面目な性格で、責任感もあり、堅実です。そういう性質にクリスティも惚れたのでしょうが、昨春シアトル郊外東部のイサクワに若くしてコンドミニアムを購入して独立しました。
  そして、昨年9月7日にシアトルのエリオットベイ・マリーナにあるレストラン「パラフェイド」で結婚式と披露宴を催しました。その時は、遠くインドネシアからクリスティのご両親やお兄さんが、そして日本からは私の弟宏や甥の一宏も参列して盛大なものでした。
  私がアメリカで暮らしている時は、彼らが1週間に1回我が家に立ち寄り、私の手料理で天ぷらや鰻丼などを味わいつつ、親子3人で一緒に夕食を楽しみます。それが私には人生の楽しみであり、子育ての大きな果実でもあると思えるのです。
  本書を仲睦まじく暮らしている慶とクリスティに捧げる次第です。
2008年6月17日 ワシントン州レドモンドの自宅にて     若林 茂
 
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