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書名: 親愛の精神 <シアトルライフ 3>
著者: 若林 茂
 
 
お わ り に
 
   本書は、「ワカメール2004」と「ワカメール2005」を一冊にまとめたものです。  
  『<親愛の精神>シアトルライフ(3)』として、一冊にまとめ上げられた内容を通読しますと私自身のシアトルでの生活と私自身の関心のありかが浮き上がってきます。
  それは我が家の日常的な生活風景の一部であり、また政治・経済や野球・相撲などのスポーツなのです。そしてその基本的な視点は、日本とアメリカとの比較があるのですが、今回は特にその意識が反映されているようです。
  それは丁度、昨年12月上旬から今年の5月下旬まで、ほぼ半年間日本に4年ぶりに一時帰国していたからかもしれません。日本には日本の好さが、同様にアメリカにはアメリカの好さがあるのです。
  自然の風土と気候は、その土地特有のものがあります。夏の東京首都圏からシアトルにやってきた木村郁子さんは、和光市は連日熱帯夜で、風呂場の中を歩いているような蒸し暑さだったそうです。それに比べ、シアトルは軽井沢のような爽快な気候なので、こちらは天国のようだと言っています。
  確かに夏のシアトルは、雨が降らず湿気がなく緑濃い木々と青空が広がる最高の気候風土ですから、夏の間はこの地で過ごすのが一番です。ただし、「旅行はどこに行くかよりも、誰と行くかがより重要」という言葉同様に「誰と過ごすか」が本当に重要です。
  それは今回、この本書をプリントアウトして整理する作業を郁子さんが、側で手伝ってくれたことで痛感しました。私一人で黙々と作業をしていたら、失敗も多く進み具合もずっと遅かったと思われます。愛する人と二人で作業をするというのは、なかなか愉しいものでした。
  こういう事情で、どうにか彼女が帰国するまでに製本が完了しそうなのです。そして、それを協力してくれたのが、次男の慶とフィアンセのクリスティーです。慶はコンピューターの問題があると直ぐに解決してくれました。特に本書の中の表のラインを薄いグレイでデザインする方が見やすいので、その方法を教えてくれました。
  クリスティーは、本来私がする夕食の支度を代わってやってくれました。一昨日は、秋刀魚の塩焼きを中心にしたメニューでしたし、昨夜はチャオメーン(中国風焼きそば)やタコの刺身などでした。それらは数回、私が教えただけでマスターしてしまったのですから、もともと彼女は料理の才能があるのでしょう。
  本書の一次校正は、理化学研究所の図書館司書である木村郁子さんが、二次校正は群馬県高崎市立片岡中学の国語科教諭である新井国彦氏が御好意からして下さいました。特に木村さんのコツコツと辛抱強い取り組み方、新井さんのプロフェッショナルな視点からの質問および校正には、いつもながら頭が下がりました。 現在では木村さんと新井さんは、私の執筆生活を支えてくれる両輪であり、心底感謝しています。そういう心優しいお二人とこうして共同作業ができるのも<親愛の精神>があるからに違いありません。
ワシントン州レドモンドにて、2006年7月18日 若林 茂
 
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