松ア靖さんとの出会いと『虹の架橋』について、本書の「はじめに」で述べました。しかし、まだ足りませんので、この場でも再び述べさせてもらいます。
『虹の架橋』の看板コラムは、「小耳にはさんだいい話」だと思われます。荒んだ現代社会の世相の中で、このコラムを読むと人生を織り成す喜怒哀楽の中の<喜び>に出会うのです。
それは心優しい松アさんの人生哲学が、平易に反映された賜物でもあります。我々読者は、それを目にして無意識のうちに心が洗われるのです。
そういうことから「小耳にはさんだいい話」を、私が編纂しているワシントン大学用の『上級日本語教材:現代日本社会6』に一昨年収録させてもらいました。
松アさんの人生履歴書を語るには、『虹の架橋』と共に大間々の夏祭りのメイン行事である仮装行列を忘れてはなりません。地区対抗戦形式になっているようで、松アさんの属する四区は優勝10回を誇る強豪チームです。
幾度見てもその都度笑いがこみ上げてきますが、華麗なる変身の数々は現在、スライドショー形式で『虹の架橋』のHPでも見ることが出来ます。
16年前の第1回仮装大会の「大相撲・四区いってん部屋」から、今年のペンギン衣装である「夏のソナタ」まで楽しめます。
その中で一番のお勧めが、昨年優勝した「白鳥の湖」です。
「楽しまなきゃ、祭りじゃない。楽しませなきゃ、祭りにならない」の精神で仮装大会をやっているようです。それは松アさんの人生観でもあるのです。
それが、何よりも私の友人の中で、松アさんが一番人生をエンジョイしている人間のように見受けられる理由かもしれません。
泣いて暮らすも人生。笑って暮らすも人生。ならば、笑って暮らせる方が、良いではありませんか。
これまで私の人生で巡り合った友人には、個性的で人間的魅力ある人も幾人かいましたが、概してそういう人は自己中心的ですので敵も多かったのです。
ところが松アさんは、バランス感覚があって、仕事もかなり出来て、社員にも慕われて、しかも穏やかな人柄から醸し出される人間的魅力がある人なのです。
ですから、彼のことを悪く言う人を、私は全く知りません。その当然の帰結として、女性にもすこぶるモテます。私も女性の友人が多い方ですが、残念ながら松アさんにはかないません。
そんな松崎さんですが、かなりの読書家でもあり、シアトルにもよく本を送ってくれます。また、「私の読書案内」で紹介する書物もよく読んで、その感想をフィードバックしてくれます。
先日、私が鍵山秀三郎さんの著作の書評を執筆している最中、文献確認の必要が生じ、それを依頼した時にも迅速に処理してくれました。
しかも他の文献まで調べて、それをスキャンしてシアトルに送信してくれたことがありました。今までは芸術家肌の<感性>の人と思っていましたが、<知性>もなかなかのもので、学者にもなり得る人なのだ、ということを再認識しました。
この夏の『読書案内5』のプロジェクトは、実に愉しいものでした。特別に私自身の創作意欲が、充実していたこともありますが、編集段階でのメール交換が知的促進剤になりました。
いつものように一次校正は、理化学研究所の図書館司書である木村郁子さんが、二次校正は群馬県高崎市の中学国語科教諭である新井国彦氏が御好意からして下さり、誠に感謝です。
特に木村さんの迅速で辛抱強い校正に、また新井さんの卓越した校正とメールのやりとりは、知的刺激に満ちていて、より一層執筆意欲が燃え盛りました。
お二人は私の執筆生活を支えて下さる両輪であり、今や校正面のみならず、<人生の同志>でもあります。 |